ろ過機修理の手引き

2015.06.15

・ろ液の清澄度が悪い場合

(原因)ろ布及びパッキンング取付不良→(処置)ろ布の分解・取付直し

(原因)ろ布の破損→(処置)ろ布の交換

(原因)プリコート法、助剤使用法不良→(処置)正しいプリコートの実施

 

・ろ過圧力が高くてろ液が少ない場合

(原因)ろ布の目詰まり→(処置)ろ布の洗浄

(原因)ろ材の変形→(処置)ろ材の修理または交換

(原因)出口配管の詰りまたは抵抗大→(処置)出口配管点検・清掃

 

・ろ過圧力が低くてろ液が少ない場合

(原因)入口配管が詰まっている→(処置)入口配管の点検・清掃

(原因)空気を吸入している→(処置)グランドを締める及び吸入側点検

(原因)ポンプのランナー、ケーシング間隙大→(処置)間隙修正

(原因)ベルトのストリップまたは老化→(処置)ベルトの張りを調整または交換

 

・ポンプの異常音がする場合

(原因)ポンプ、モートルのカップリング芯出不良→(処置)芯出し調整

(原因)緩衝ゴムの不良→(処置)緩衝ゴム交換

(原因)ベアリング不良→(処置)ベアリング交換

 

・ポンプが回らない場合

(原因)ポンプケーシング内に異物混入→(処置)前ふた取外し、異物取出し、フートバルブに網をかぶせる

(原因)原液がケーシング内で結晶→(処置)前ふた取外し、結晶物取出し、作業後は液を抜く

※前ふたを取外した場合には前ふたパッキンの交換が必要になることがあります。

 

・ポンプシャフトの異常発熱の場合

(原因)グランドパッキングの締めすぎ→(処置)グランドパッキングを適度に締める

(原因)ポンプ軸受部の油切れ→(処置)グリス・油の注入

 

・グランド部より液漏れまたは空気を吸入の場合

(原因)グランドパッキングの老化→(処置)グランドパッキングの交換

(原因)軸受の摩耗→(処置)ブッシュの交換

(原因)ポンプシャフトの摩耗→(処置)シャフトの交換

 

・モートルの異常発熱の場合

(原因)芯出し不良→(処置)芯出し修理

(原因)オーバーロード(ポンプによる)→(処置)ポンプ修理またはバルブ調整

(原因)ベルトの張りすぎ→(処置)スライド調整

(原因)電源不良→(処置)結線部点検修理

 

・Vベルトのスリップまたは加熱の場合

(原因)油液がかかった→(処置)洗浄後湿気を取る

(原因)ベルトの張りすぎ→(処置)芯出し修正

(原因)ベルトの老化→(処置)ベルト交換

(原因)軸芯が狂っている→(処置)スライド調整

 

・バルブ回転不能の場合

(原因)サビ付いた→(処置)交換

(原因)注油をしなかった→(処置)1週間に1滴ずつ注油

(原因)使用しなかった→(処置)分解注油

 

・バルブハンドル部液漏れの場合

(原因)パッキング老化破損→(処置)交換

(原因)異物吸入破損→(処置)交換・液を抜き異物を残さない

(原因)締めすぎ破損→(処置)交換・固く締めない

 

・ポンプ分解点検を必要とする場合は弊社にご依頼ください。