排水処理用機器導入事例
IoTを活用した遠隔監視システム事例(株式会社トープラ 様)
小ねじ、タッピングねじ、ボルトの製造を手掛けられています。東海工場では、自動車産業ボルトの伸線処理からめっき処理までを一貫生産されています。めっき工程では、亜鉛めっき(ジンケート浴)+化成処理(三価クロム)を実施されており、排水処理設備は工程の変化に合わせて改善・更新を重ねてこられました。
発生源
ポイント
お客様の声
株式会社トープラ 東海工場(静岡県御前崎市)技術・生産本部 東海工場 製造課 主査 田辺健一郎 様
技術・生産本部 東海工場 製造課 めっき係 係長 山本康之 様
導入時期
2022年1月
導入の経緯
めっきラインの更新に伴い、めっきラインの設置場所が排水処理設備から離れた場所へ移設することになりました。更新前は、めっきラインと排水処理設備が隣接していたため、維持管理を最小限の人員で兼務していましたが、移設により両設備の同時管理が難しくなることが考えられ、課題としていました。
そこで、三進製作所から排水処理設備の運転状況を遠隔で把握できる監視システムの提案をいただき、更新前と同等の作業負荷で運用管理できるIoTゲートウェイの追加設置導入を決めました。
導入の効果
- 離れた場所からでも排水処理設備の細かな運転状況をリアルタイムで把握できるようになり、従来と同等の管理体制を維持できるようになりました。
- pH計、液面計の計測記録が自動的にグラフ化されるため、従来のチャート紙による記録管理からデータログ管理に移行できました。これにより、記録管理が楽になっただけでなくトレンド管理も容易になり、品質向上に繋がりました。
- 警報の種類に応じたトラブルシューティング手順書を作成したことにより、装置トラブル発生時の適切な処置が可能になりました。
- 人材不足が課題の中、排水処理設備に作業員を常駐させることが難しかったため、IoTゲートウェイを活用した遠隔監視システム導入により効率的な人員配置とコスト削減を実現しました。
構成例
遠隔監視システムの構成(例)
監視項目の制約により一部警報を統合して出力していますが、予算に応じて監視項目を拡充することで、より細やかな監視制御が可能になります。