排水処理用機器導入事例

総合排水処理事例(東新工業株式会社

東新工業株式会社 様

携帯電話、DVD、液晶型テレビ、PCなどの電子部品用接点材料(コネクターやスイッチなど)にめっき加工を行っています。特に、銅合金やステンレス素材からなるプレス加工前後のフープ材への部分めっきです。フープめっきは、前処理槽、めっき槽、後処理槽、乾燥炉などのセルを連続してつなぎ合わせた構造の装置を使用します。フープめっき手法により、部分めっきや高速めっきが可能になります。代表的なめっき処理法は、全面ニッケルめっき後に、製品の接点部に部分金めっき、はんだ接合部には部分スズ系合金めっきを加工する工程です。

  • 発生源

    発生源

ポイント

各工程の水洗ラインで発生した排水をシアン系、酸・アルカリ系、ふっ素系に分別して処理を行います。シアン系、酸・アルカリ系ではMF膜モジュールを用いた超精密ろ過装置を組み込んだ分離・濃縮システムを採用しました。また、後段のBOD・COD処理でも液中膜分離装置と活性炭処理塔を設置しています。

  • 排水処理フロー

    排水処理フロー

お客様の声

東新工業株式会社 いわき工場(福島県いわき市)
技術部 いわき技術課 澤田公正
導入時期

2016年12月

導入型式

WE-600-N

導入の経緯

めっきライン増設に伴い、いわき工場 第三工場を新設することとなり、当工場の排水処理施設で超精密ろ過を行うと共に、BOD(生物化学的酸素要求量)規制に対処するために、(株)三進製作所の排水処理設備を導入しました。約10年前に第一・二工場の排水処理施設に同社設備を導入しましたが、定期的なメンテナンスの甲斐もあって装置の耐用年数が延びていて、処理水質が安定していたことから、第三工場についても安心して任せられました。

導入の効果
  • 環境保全のための安全・安心を確保でき、今後ますます厳しくなる環境法規制に対応できるようになりました。
  • 液中膜を用いて汚泥と処理水を分離する「膜分離式活性汚泥法」の採用により、活性汚泥の高濃度運転ができ、BOD除去率は高く、SSをほぼ完全に除去できますので、砂ろ過機を設置する必要がなくなり、省スペースおよび土木工事費用の削減になりました。
  • エッチング工程から排出されるふっ素は分別し、凝集沈殿処理を行ってから膜分離活性汚泥装置へ流入させてふっ素規制に対応しています。
  • 屋外に塩素滅菌装置を設置したことで、めっきラインに安定した水を供給できています。
  • 装置が使いやすく、設備が広々としてメンテナンスしやすいです。
  • 営業・工事担当者が信頼でき、迅速な対応でスムーズに稼働できました。

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