排水処理用機器導入事例

黒染排水処理事例(ケミカルテック株式会社

ケミカルテック株式会社 様

黒染めは鉄を140℃位の強アルカリの液(硝酸塩、亜硝酸塩を含む)に浸漬し、表面に四三酸化鉄の皮膜を生成させる表面処理方法で、フェルマイト(フェロマイト)、ブラックオキサイドや四三酸化鉄皮膜処理とも言われています。寸法精度を維持し、黒色にしたい製品、金属光沢を抑えたい、放熱性を上げたい等の軸受部品、精密歯車、カメラ部品、精密機械部品や、車・オートバイのエンジン内部の部品に使われています。

  • 発生源

    発生源

ポイント

黒染め加工排水にはアルカリに加えて硝酸塩、亜硝酸塩が含まれますのでpH、窒素、COD、鉄がおもな処理対象となります。亜硝酸塩はアミド硫酸などのような還元剤で窒素ガスまで分解することが可能ですので、COD及び窒素負荷を下げることができます。化学反応式

  • 排水処理フロー

    排水処理フロー

お客様の声

ケミカルテック株式会社(愛知県犬山市)
製造部 統括管理室 室長 水野佑一
導入時期

2015年3月

導入型式

WE-1000-R

導入の経緯

従来、黒染処理工場の排水処理は、亜鉛めっき工場の排水処理設備へ送液して一括して行っていました。しかし、水質汚濁防止法が改正され、有害物質による地下水汚染の未然防止のために、目視による定期点検ができる構造であることが求められました。また、環境保全の観点から、ラインごとに単独で排水処理できるようにして、有害物質の排出を最小限に抑えるために、黒染ラインに新規に排水処理設備を導入しました。

導入の効果
  • 環境保全のための安全・安心を確保でき、今後ますます厳しくなる環境法規制に対応できるようになりました。
  • 省スペースを有効活用したコンパクトな排水処理設備を導入できました。
  • 営業・工事担当者が信頼でき、スムーズに稼働できました。
  • 毎月のメンテナンスがしっかりしていて安心して操業できます。

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