ろ過機の上手な使い方『Q&A』 Q1~Q5

2015.05.29

Q1   ろ過機とは?

A: めっき液に限定して説明しますと、めっき液は主成分の薬品類の他に色々な不純物を含んでおります。品物に付着して混入するもの、陰極から溶解するスラッジ、工場内のチリ等、これらの液中に含まれる固形微粒子を除去し、めっきに影響が及ばないように液を管理をする機械です。

 

Q2   ろ過機の選定方法は?

A:

1 液名は    ;材質の選定、回転数

2 槽容量は  ;ろ過機の大きさ

3 メディアは    ;ろ布、カートリッジ

4 ポンプは     ;マグネット、渦巻き式

などの項目からお客様のご要望を聞き、機械を選定します。回転数は、汚れの多い場合は5回転、普通の場合は4回転、プラメッキの場合は3回転など。

 

Q3  ろ過機の据付方法は?

A: ろ過機のポンプ入口の高さと、めっき液液面がほとんど同じが好ましいです。液面より上にある場合と、下にある場合では運転方法が変わってきます。

※ろ過機が故障を起こした時などに、液が流出しないためにも、液面よりも上に設置することをお勧めします。また、メンテも容易になります。

 

Q4  ろ過機の接続方法は?

A:  現在のろ過機はPVC配管がすぐ出来るようなっております。エコエース型はフランジ、ユニオン式になっております。従来型はTS40Aスリーブ式のホース口になっております。(昔は、移動など兼用が容易なため、ホース式が多かったです。)

※お客様のご要望でフランジ式にする場合は

1 直接フランジをスリーブして相フランジ(PVC)とする場合

2 JIS10Kの短管を付けて、相フランジを付ける場合(PVC、SS、SUS)など

3 ネジ式の場合も直径100mm、JIS10Kタイプと両方出来ます。

 

Q5  ろ過機の配管方法は?

A: 入口配管は液中の先端にフード弁をつけ、タンクのヘリなどをまたぐ場合は、一番高い所に、エアー抜きと吸水を兼ねてバルブを付けます。また、エコエース型はポンプの手前と、ろ過機出口両方にバルブを付けておくと、ろ布、カートリッジ交換、修理の時に、非常に仕事がやりやすくなります。

 出口配管は槽内の液面の上にとどめます。もし液内に入れる場合は、停止後のサイホン防止用に、槽と液面の中間箇所のタンク壁面側に穴をあけておきます。

 また、この場合エアーが液の中に混入しますので、これを嫌う場合は入口と同じように、一番高い箇所にバルブをつけて、ろ過機停止後に出口バルブを閉め、仕事初めの前にこのバルブを開けます。